米国メキシコ湾岸では、日量700万バレルを超える生産能力が、ベネズエラ産重質原油の吸収に備えている。
先週末にマドゥロ氏が逮捕されたことを受け、トランプ政権は、ベネズエラ産の高硫黄・腐食性の重質原油を米国で販売する計画を立てている。テキサス州コーパスクリスティからミシシッピ州パスカグラに至る米国メキシコ湾岸の製油所は、こうした原油の精製に最適な設備を備えている。米国エネルギー情報局(EIA)のデータによると、沿岸部の主要な21の製油所の潜在的な総処理能力は、合計で1日あたり700万バレルを超える。その中でも、テキサス州は中核地域であり、最も多くの生産能力が集中している。テキサス州アーサーポートにあるMotivaの製油所は、1日あたり64万500バレルの処理能力で首位に立っている。1990年代以降、製油各社は、ベネズエラ、メキシコ、エクアドルなどからの生産量が増加する重質高硫黄原油に対応するため、工場の改修に着手し、コークス化能力の増強や設備の更新を行ってきた。ベネズエラの国営石油会社PDVSAは、かつて米国の製油所2カ所を買収し、エクソンモービルおよびライアンダー・バセルと、さらに2つの製油所において提携関係を築いていた。しかし、21世紀初頭に入ると、ラテンアメリカの原油生産量が減少したため、もともとベネズエラ産原油を受け入れていた米国中西部にある製油所は、カナダの油田からの重質原油に切り替えた。
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